どうも、とんマヨです。大阪で民泊を運営しながら、このブログを書いています。
ここ数回、インフレの話、私の投資法、保険解約の話と、「攻め」のお金の話を続けてきました。
今日は、本来ならその全部より先に決めるべきだった「守り」の数字の話です。生活防衛資金——投資を始める前に、現金をいくら残すかという線引きの話です。
前回まで「現金は目減りする」て散々言うてましたよね。ほな全額投資したらええんちゃいます?
ワイも一瞬そう思た。せやけどそれ、回復アイテム持たずにラスボス戦に行くやつやで。
🛡️ 生活防衛資金とは——何に備えるお金?
ざっくり言うと、何があっても家族がしばらく生きていける現金のことです。増やすためのお金ではなく、減らさないためのお金。投資のお金とは完全に別枠で管理します。
「何か」の中身を具体的に挙げると、こういう事態です。
- 病気・ケガで働けなくなる——収入が止まっても、家賃も食費も教育費も止まってくれません
- 失業・転職の空白期間——次の給料日まで生活をつなぐ
- 勤め先の倒産・大幅な減給——自分は悪くなくても起きる時は起きます
- 災害——当面の生活再建費。保険金が下りるまでには時間がかかります
- 急な大出費——車の故障、給湯器の故障、家族の緊急事態での帰省など
共通点は、「いつ来るか選べない」「来たら待ったなし」ということ。だからこそ、値動きせず・すぐ使える「現金」で備えておく必要があるんです。
つまり、普段は出番がないお金ってことですか。もったいなくないですか。
ドラゴンボールの仙豆やと思い。普段は出番なし。せやけど瀕死の時、あれが1個あるかないかで生死が分かれるやろ。
仙豆、肝心な時に限って切らしてるイメージしかないんですけど。
せやから銀行に置いとくんやろ。現金は仙豆と違って、勝手に在庫切れせえへん。
🎯 もう1つの役割——投資を守る「心の安定剤」
生活防衛資金には、投資を始めてから気づいた2つめの役割があります。暴落が来ても投資を売らずに済む「心の安定剤」——つまり生活防衛資金は、投資そのものを守るためのお金でもあるんです。
相場が3割下がった時、生活費に余裕のない人は「生活のために」底値で売らざるを得ません。これが一番やってはいけない負けパターンです。手元に半年分の現金があれば、下がった画面を見ても「生活には関係ない」と閉じられる。私の「何もしない投資」が続いているのは、この現金の土台があるからです。

💰 いくら必要?わが家は「生活費6ヶ月分」
よく言われる目安はこうです。
- 会社員(収入が安定)——生活費の3〜6ヶ月分
- 自営業・フリーランス(収入が不安定)——生活費の6ヶ月〜1年分
わが家は夫婦とも勤め人ですが、副業で宿もやっている兼業世帯。ということで「月の生活費 × 6ヶ月分 = 約250万円」に線を引きました。
大事なのは金額そのものではなく、「自分の家の生活費」から逆算することです。ネットで見た「とりあえず300万」ではなく、うちの月の生活費はいくらか→何ヶ月分あれば立て直せるか、の順番で決める。だからこそ、先に家計の見える化が必要なんです。
あと、副業をやっている人にひとつだけ先輩ヅラをさせてください。事業の運転資金と家計の防衛資金は、絶対に混ぜてはいけません。仕入れや備品で出ていく月もあれば、売上が薄い月もある。事業の波が家族の生活費に直接かぶる状態は、精神衛生上とてもよくないです。
🏦 どこに置く?——わが家は「目的別口座」で分けています
置き場所の条件は2つだけです。①いざという時にすぐ引き出せる。②普段はうっかり使ってしまわない。
わが家の実践はこうです。家計のメインバンクは住信SBIネット銀行(※近く行名が変わる予定のようですが、機能はそのまま)で、ここに「目的別口座」という機能があります。1つの口座の中に、名前を付けた「箱」をいくつでも作れる機能で、うちは「生活防衛資金」という名前の箱を作って、そこに隔離しています。
これが本当によくできていて、普段の残高表示とは別枠になるので、「あるのに見えない」状態が作れます。月末のピンチに「ちょっとだけ」と、なし崩しに溶けていくのを防げる。口座を増やさず箱だけ分けられるので、管理の手間も増えません。個人的には神機能だと思っています。
さらに事業用の資金は楽天銀行にして、銀行ごと完全に分けています。「家計は住信SBI・事業は楽天」——この物理的な分離のおかげで、混ざる余地がそもそもありません。事業の赤字月でも夜眠れるのは、この箱分けのおかげです。
逆に、投資口座に置くのはNGです。値動きするものは防衛資金の置き場所として失格。必要になった日に限って下がっているのが相場というものです。カイジの利根川は「金は、命より重い…!」と言いましたが、そこまでは言わないまでも、暴落の日に現金のありがたみは骨身に沁みます。
🙅 反論:現金で寝かせたらインフレで目減りするのでは?
鋭い指摘です。本当にその通りで、以前書いた通り、いまの物価上昇だと現金の価値は年々目減りします。250万円を10年寝かせたら、買えるモノの量は確実に減ります。
それでも私は現金で持ちます。理由はシンプルで、このお金の仕事は「増えること」ではなく「いつでも確実に使えること」だからです。
投資に置いたお金は、必要になった瞬間に3割下がっているかもしれません。生活防衛資金が投資と一緒に沈んだら、防衛の意味がない。目減りする分は「安心の保険料」だと割り切っています。
逆に言えば、防衛ラインさえ決まれば、それを超えた分は堂々と投資に回せる。全財産をインフレから守ろうとして全額投資するのは、守りたいものの順番を間違えています。守るべきは資産の額面ではなく、家族の生活です。
📏 わが家の運用ルール3つ
線を引いただけでは絵に描いた餅なので、わが家では運用ルールを3つ決めています。
- ① 防衛ライン約250万を「割らない」——割りそうになったら、投資口座から現金へ補充する(実際、開業の物入りが続いた時期に何度か補充しました)
- ② 毎月の余剰は「投資7:現金3」——防衛ラインを満たしている前提で、余ったお金の7割を積立へ、3割を現金クッションへ
- ③ 家計簿アプリで残高を毎月確認——防衛ラインを割っていないか月1回チェックする仕組みにして、意志力に頼らない
特に①が効いています。「現金が減ってきた…どうしよう」ではなく、「ラインを割ったら補充する」と決まっているから悩む余地がない。判断を前もって済ませておくのが、わが家の家計運営のコツです。
✨ 線を引いたら、迷いが消えた
生活防衛資金を決めて一番変わったのは、実は投資のほうでした。
それまでの私は「いくらまで投資に回していいのか」が分からないまま、なんとなく怖くて現金を余分に抱えていました。漠然とした不安の正体は、境界線がないことだったんです。
線を引いた後は、「ここまでは絶対に触らない現金。ここから先は働いてもらうお金」と役割がハッキリしました。相場が荒れたニュースを見ても、以前は胃がキュッとなっていたのが、今は「防衛ラインは無傷。なら通常運転」で終わり。見る場所が「株価」から「自分の防衛ライン」に変わったんです。
不安は消すものではなく、区切るものでした。
📌 まとめ
- 生活防衛資金=何があっても家族がしばらく生きていける現金。病気・失業・災害・急な大出費という「いつ来るか選べない事態」への備え
- もう1つの役割は、暴落時に狼狽売りしないための心の安定剤。投資を守るのも現金
- 目安は会社員で生活費3〜6ヶ月・自営業で6ヶ月〜1年。自分の家の生活費から逆算する
- 置き場所は「目的別口座」などで普段の生活費と分ける。事業資金とも銀行ごと分離
投資の第一歩は、買うことではなく「触らないお金」を決めること。
要するに、攻めの話を3回した後にやっと「装備を整えましょう」の回ですか。順番おかしくないですか。
ええねん。防具はいつ買うても「今が一番早い」んやから。





