どうも、とんマヨです。大阪で民泊を運営しながら、このブログを書いています。
いきなり不穏な話をします。
あなたが2020年に財布に入れておいた100円玉。あれ、いま88円分の買い物しかできません。
盗まれたわけでも、使ったわけでもない。金庫に入れて大事に守ってても、勝手に減っていってる。しかもこの現象、今も現在進行形で進んでます。
で、そのあいだに「投資してる人」と「してない人」の差が、じわじわ、でも確実に開き続けている——という、ちょっと怖い話です。
ワイ、投資とか怖いから全部現金で持っとんねん。これが一番安全やろ?
その現金、去年より価値が減ってますけど、気づいてます?
減ってへんて。通帳の数字ずっと一緒やもん。
数字は一緒です。買えるモノの量が減ってるんです。そこがタチ悪いところで。
💴 2020年の100円が、いま88円になってる
まず、感情論ぬきの数字から。
総務省が毎月出してる消費者物価指数という統計があります。「世の中のモノの値段、去年と比べてどうなった?」を測るモノサシです。
2020年を100とした最新の数字が、113.6。前年同月比では1.7%の上昇です。
つまり2020年に100円で買えてたものが、いまは113.6円出さんと買えへん。逆から見ると、あのとき持ってた100円は、いま88円分の働きしかしてくれません。
100万円やと、だいたい12万円分が消えた計算になります。何もしてへんのに。誰にも盗られてへんのに。

12万て。ワイの1ヶ月の食費より多いやん…
ホーホッホッホッ、ってやつですね。取り立てにも来ずに、静かに持っていかれてます。
🍙 「インフレ」をもう一回だけ噛み砕かせてください
インフレって言葉、ニュースで聞き飽きてるはずやのに、いざ説明しろと言われると詰まりませんか。私は詰まりました。
「インフレ」って、要するに何なんですか。物価が上がることですよね?
ワイもそう思ってた。せやけどAIに聞いたら「それ半分やで」って言われてん。
半分。残り半分は何ですか。
お金の価値が下がることや。おにぎりが120円から150円になったんやなくて、おにぎりは同じおにぎりのまま、お金のほうが痩せてん。
珍しくええこと言いましたね。AIの受け売りですけど。
これ、視点をひっくり返すだけなんですけど、めちゃくちゃ大事です。
「モノが値上がりした」と思ってるうちは、他人事なんですよ。値上げした店が悪い、で終わる。
でも「自分の持ってる円が痩せてる」と捉えた瞬間、これは完全に自分ごとになる。財布の中身が毎年ちょっとずつ薄くなってるわけですから。
ちなみに日本銀行が目標にしている物価上昇率は年2%です。これは「事故」やなくて「方針」。つまり円が毎年2%ずつ痩せていくのは、狙ってやってるということです。
📈 差が開くのは、足し算やなくて掛け算やから
ここからが本題です。なんで「投資してる人」と「してない人」の差が、開くだけやなくて開き続けるのか。
ざっくり言うと、両方とも掛け算で動いてるからです。片方はマイナスの掛け算、片方はプラスの掛け算。
100万円を、インフレ年2%の世界に置いた場合で並べてみます。運用のほうは年4%と仮定しました。
| 経過 | 現金のまま (実質の購買力) |
年4%で運用 (実質の購買力) |
差 |
|---|---|---|---|
| 10年後 | 82.0万円 | 121.4万円 | 39.4万円 |
| 20年後 | 67.3万円 | 147.5万円 | 80.2万円 |
| 30年後 | 55.2万円 | 179.1万円 | 123.9万円 |
※ 一定の利回りを仮定した単純計算です。実際の運用成績を保証するものではありませんし、税金や手数料も入れていません。「形」を掴むための数字として見てください。
注目してほしいのは、金額よりも差の広がり方です。
10年で39万、20年で80万、30年で124万。等間隔で増えてない。加速してます。
同じ100万円からスタートしたはずの2人が、30年後には3.2倍の開きになってる。しかも、この間に「してない側」が何か失敗したわけやないんです。何もしてへんかっただけ。

よく言われる「72の法則」というのがあって、72 ÷ 利率で、お金が2倍になる年数がざっくり出ます。
年4%なら 72 ÷ 4 = 18年で2倍。そして年2%のインフレなら 72 ÷ 2 = 36年で物価が2倍——つまり、いまの現金の価値が半分になる。
この2つが同時に走ってるのが、いまの世界です。
🙅 反論:「投資は元本割れするやん。そっちのがリスクやろ」
次にとんマヨさんは「でも投資は元本割れするやん」と言います。
でも投資は元本割れするや……ハッ!
で、これは正論なんですよ。ちゃんと向き合っておきたい。
投資は元本保証やない。買った翌月に3割減ることもある。実際、暴落のニュースが出るたびに胃がキリキリします。私もそうです。
ただ、さっきの表を見てから言い直すと、こうなります。
投資は「減るかもしれない」リスク。現金は「ほぼ確実に減っていく」リスク。
どっちを選んでも、リスクは取ってる。
「投資しない」は、リスクを避ける選択やなくて、別のリスクを選ぶ選択やった。ここに気づくのに、私はけっこう時間がかかりました。
ただし、これだけは正直に書いておきます。短期で使うお金は、現金が正解です。
来年の学費、車の買い替え、失業したときの半年分の生活費。この辺を株式に突っ込むのは、リスクを取ってるんやなくて、ただの博打です。
「時間を味方にできるお金」と「そうでないお金」を分ける。ここを混ぜたら、上の表は成立しません。
🛌 わたしが"何もしてへん日"にも、起きてたこと
先日、わが家の家計をぜんぶAIで可視化しました。その作業の副産物で、地味に衝撃を受けたことがあります。
証券口座の履歴を眺めてたら、配当金がちょこちょこ入ってきてるんです。
それも、月に何回も。私が民泊のシーツを洗ってる日も、寝てる日も、ゲスト対応でバタバタしてる日も、勝手に。
ワイ何もしてへんのに入金されとる。バグか?
バグやなくて配当です。何年も前に買ったやつが、いま働いてくれてるんですよ。
過去のワイが、いまのワイを養ってるってことか。
逆に言うと、いまのとんマヨさんは10年後のとんマヨさんの上司なんで、ちゃんと働かせといてください。
これが「差が開く」の正体やと思ってます。
投資してる人は、寝てるあいだも資産が働いてる。してない人は、自分が働いた分だけが増えて、そこからインフレで削られていく。
1日あたりの差は、ほんの数百円かもしれません。でも365日、10年。掛け算です。
🏠 もうひとつの道:値段を自分で決められる側に回る
ここまで投資の話をしてきましたが、インフレへの対抗手段はもう1つあります。自分で値段を決められる側に回ることです。
会社員の給料って、物価が上がったからといって即座には上がりません。上がるとしても年1回、しかも交渉の余地はほぼゼロ。
一方で私がやってる民泊は、宿泊料金を自分で決められます。光熱費が上がった、消耗品が値上がりした——それを1泊の料金に乗せる判断が、その日のうちにできる。
これ、インフレ局面ではめちゃくちゃ効きます。物価が上がるということは、うちの宿の売上も上がる余地があるということなので。
でも民泊って大変なんちゃいますか。掃除とかクレーム対応とか。
正直、他の副業に比べたらだいぶ楽やで。掃除は人に頼めるし、予約もメッセージも自動で回る。ワイが手を動かすんは月に数回や。
その数回で毎回なんかやらかしてますけどね。
もちろん楽なりの苦労はあります。鍵が開かへん、備品が壊れた、深夜に連絡が来る。何が大変かは半年やった本音をランキングにした記事にまとめてるので、そっちに丸投げします。
それでも、「価格を自分で決められる」というのは、インフレ時代においてはかなり強いカードやと思ってます。投資と副業、どっちも「円のまま持たない」という点では同じ方向を向いてるんです。
🚪 じゃあ明日から何をするか、3つだけ
脅すだけ脅して終わるのは無責任なので、私が実際にやった順に3つ書きます。むずかしいことはしてません。
1つめ。まず「測る」。
いくら持ってて、毎月いくら残ってるか。ここが分からんまま投資の話をしても、絶対に続きません。私はAIに家計を可視化させました。エクセルでも家計簿アプリでも、方法は何でもええです。
2つめ。「生活防衛資金」だけは現金で確保する。
目安は生活費の半年分。ここは減っても構わんお金やなくて、絶対に減らしたらあかんお金です。インフレで多少目減りしても、安心料として割り切る。
3つめ。残りの一部だけ、時間を味方につける場所に置く。
全額やなくてええんです。むしろ全額は危ない。新NISAのような非課税の枠が用意されてるので、そこを使うのが素直やと思います。
金額の正解は人それぞれなので、ここでは書きません。というか私が書ける立場やない。ただ、「ゼロか全部か」やなくて「ちょっとだけ」から始められるということだけは、当時の自分に言うてやりたいです。
📌 まとめ:一番危ないのは「何もしてへん」やった
- 2020年を100とした物価は113.6。当時の100円は、いま88円分の働きしかしてくれない
- インフレは「モノが高くなる」やなくて「お金が痩せる」。この視点に変えると自分ごとになる
- 差が開き続けるのは、両方が掛け算で動いてるから。10年で39万、30年で124万と加速する
- 投資は「減るかも」のリスク、現金は「ほぼ確実に減る」リスク。どっちにしろリスクは取ってる
- ただし短期で使うお金と生活防衛資金は現金で。ここを混ぜたら全部崩れる
- 投資以外にも「値段を自分で決められる側に回る」という道がある
一番リスクが低いと思ってた「何もせず現金で持っておく」が、実は静かに一番減る選択やった。
※ この記事は私個人の考えと体験を書いたものです。私は金融の専門家ではありませんし、特定の商品や銘柄をおすすめするものでもありません。表の数字は一定の利回りを仮定した単純計算で、将来の成果を保証するものではありません。投資は自己責任で、判断に迷ったら最新の情報と専門家への相談を。
で、この記事書いて、とんマヨさんは何か変えたんですか。
タンス預金やめた。
まだあったんかい。



