どうも、とんマヨです。大阪で民泊を運営しながら、このブログを書いています。
うちの宿では、予約が入った・ゲストから返信が来た・名簿が届いた、といった知らせを、自作の仕組みからLINEに送っています。送り先はわたし個人と、清掃チームのグループです。
その通知が、ある日まとめて届かなくなりました。故障でも設定ミスでもありません。LINE公式アカウントの無料で送れる月200通を、月の半ばで使い切っていました。
朝のリマインダー来えへんなあ。LINE、壊れたんちゃう?
壊れてはいません。今月の分を、もう送り終わっています。
今月って、まだ半分残っとるやん。
はい。残り半月は、送れません。
この記事は、LINE公式アカウントを使って、プログラムから自動で通知を送っている人、これからする人向けです。無料200通の上限と、通数の数え方の落とし穴を、うちで実際に止まった数字と一緒に書きます。料金と数え方はLINEヤフーの公式ページで確かめた内容です。
📵 ある朝、LINEの通知がぴたりと来なくなった
気づいたのは、夜中です。いつもなら届いているはずの通知が、ここ2日ほど1件も来ていません。
調べると、止まっていたのは「こちらから送る」タイプの通知ぜんぶでした。朝のリマインダー、ゲストへの返信案の承認依頼、名簿が届いたお知らせ、清掃チームへの依頼と完了の連絡。
困るのは、スマホ側には何も出ないことです。「上限です」という知らせも来ません。届かないものは、届かないので気づけません。LINE側は送ろうとしたサーバーにエラーを返していますが、そのエラーを誰も見ていなければ、ただ静かになるだけです。
うちの場合、上限に当たってから気づくまで、まる2日かかりました。

📏 無料プランで送れるのは、月200通まで
LINE公式アカウントの料金プランは、2026年10月時点でこうなっています。
| プラン | 月額(税別) | 無料で送れる数(月) | 追加で送る |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | 〜3円/通(送る数で変わる) |
出典は、LINEヤフー for Businessの料金プランのページと、LINE DevelopersのMessaging APIの料金のページです。
見落としやすいのは、右端の列です。無料プランとライトプランは、上限を超えて送ることができません。お金を払って続きを送る、という道がない。超えた分はエラーになって、メッセージは送られません。
逆に、数に入らないものもあります。公式ページで「数えない」とされているのは、次のとおりです。
- 応答メッセージ(相手が話しかけてきたことへの返事=replyで送るもの)
- ブロックしている人や、存在しないユーザー宛てなど、実際には届かない送信
数えられるのは、こちらから送るプッシュ・マルチキャスト・ブロードキャスト・ナローキャストの4つです。自動化の通知は、ほぼ全部がプッシュです。
ほな、全部返事にしたらタダやん。
返事は、相手から何か届いたときしか使えません。しかも受け取ってから1分以内に、1回だけです。
👥 グループに1回送ると、人数分の通数が減る
うちが半月で200通を使い切った理由の1つが、これです。
LINE Developersの料金ページには、通数は「送信対象となった人数」で数えると書かれています。例として、5人いるトークルームに1回プッシュを送ると、5通。1回の送信に吹き出しを何個入れても、それは数に影響しません。
| 送り方 | 送る回数 | 減る通数 |
|---|---|---|
| 自分1人にプッシュ | 1回 | 1通 |
| 4人の清掃グループにプッシュ | 1回 | 4通 |
| 自分1人に、吹き出し3個まとめてプッシュ | 1回 | 1通 |
| 自分が話しかけたことへの返事(reply) | 1回 | 0通 |
グループへの通知は、人数分の掛け算になります。清掃チームに「清掃をお願いします」「清掃が終わりました」と2回送るだけで、4人グループなら8通です。
反対に、細かい知らせを1回の送信にまとめれば、何行書いても1通です。ここが、あとで減らすときの一番のレバーになりました。

📊 うちの200通は、こうやって消えた
上限に当たった月の、日ごとの送信数を並べてみます。
| 日 | 送った数 | その日あったこと |
|---|---|---|
| 1日 | 10通 | |
| 3日 | 47通 | ゲストがキーボックスを開けられないトラブル |
| 4日 | 14通 | |
| 6日 | 21通 | |
| 10日 | 22通 | |
| 11日 | 24通 | |
| 13日 | 28通 | |
| 14日 | 合計200通に到達 | ここから先はすべてエラー |
※表にない日もふくめた合計です。
トラブルが1件あった日は、それだけで47通です。ゲストとのやり取りが増えれば、返信案の承認依頼もそのぶん増えます。困っている日ほど通知が多くなり、そのぶん月末までの残りが削られていく作りでした。
中身を分けると、増えた原因は2つでした。
- 返信案を1件ずつ送り、さらに「送信しました」の報告でもう1通:ゲスト1通につき、わたしのLINEに2通
- 清掃チームのグループ宛て:1回送るたびに人数分
このままのペースだと、月に約430通。無料枠の2倍以上です。
以前、ゲスト返信をAIに下書きさせて、LINEのボタンで送る仕組みの記事で、LINEの費用を「無料プランの範囲(承認の通知は月数十通)」と書きました。見込みは、ゲストからのメッセージの数だけで数えていました。報告の1通と、グループの人数の掛け算が、計算に入っていませんでした。
月数十通って、ブログにまで書いてもうてるやん。
書いていますね。トラブルの日は、1日で47通です。
💴 「月5,000円払えば済む話では?」
ここは、たぶん多くの人がそう思うところです。わたしも最初にそう思いました。
選べる道は3つありました。
| 案 | 中身 | 気になる点 |
|---|---|---|
| A 有料にする | ライトプラン(月5,000円・税別)で月5,000通 | 年6万円。今の使い方なら5,000通は使い切らない |
| B 無料のまま減らす | 通知をまとめる・返事で済ませる | 減らしきれずに、また上限に当たるかもしれない |
| C 減らす+上限に当たったらメール | Bに加えて、エラーが返ったらメールに切り替える | 作り直す手間がいちばん多い |
払えば、今日から何も考えずに済みます。それは本当です。
ただ、うちは宿1軒の個人の副業で、まだ赤字を抜けていません。月5,000円は年に6万円です。しかも原因が「同じことを2通送っている」「グループに何度も送っている」なら、お金を払っても送り方の無駄はそのまま残ります。
もう1つの理由は、ライトプランでも上限を超えて送れないことです。5,000通は遠い数字ですが、上限に当たったら静かになる、という作りは変わりません。結局、上限に当たったときの逃げ道は、どちらのプランでも要ります。
なので、わたしはCにしました。
5,000円あったら、パン屋さん何回行けるやろ。
その計算をする前に、清掃チームに送っている回数を数えてください。
🔧 わたしが選んだのは「減らす+メールに逃がす」
このあと、こう直していく予定です。直し終わったら、また数字を報告します。
| 直すところ | 中身 |
|---|---|
| 上限エラーのときはメールへ | LINEから上限のエラーが返ってきたら、同じ内容をメールで送る。黙って消えないようにする |
| 朝に1通へまとめる | 朝のリマインダーや前日の動きを、1回の送信にまとめる |
| ふつうの通知は昼と夕の2回 | 急がない通知はためておいて、昼と夕方にまとめて1通ずつ |
| 返事で承認する | わたしがLINEで話しかけたことへの返事(reply)で承認できるようにする。返事は数に入らない |
| グループ通知を絞る | 清掃チームに送るのは、本当にみんなが見る必要のある連絡だけにする |
| 自分の承認を減らす | 決まった文面で済む返信まで毎回わたしが承認しているのを、自動にできないか考える |
これで、月の送信は115〜130通くらいになる見込みです。200通に対して、少し余裕が残ります。上限は、翌月1日にリセットされます。
止まっているあいだも、こちらから話しかけたときの返事だけは届いていました。replyは無料枠の外なので、上限とは関係なく動いていたからです。
返事だけ元気やったんか。
はい。話しかけた分だけ、律儀に返ってきていました。
✅ LINEで通知を自動化する前に確かめる5つ
同じようにLINEで通知を自動化している人、これから作る人に向けて、わたしが先に知りたかったことを並べます。
- 月の送信数を、作る前にざっくり数える。「1日に何回送るか」×「宛先の人数」×「30日」。報告や完了の通知も1回に数えます
- グループ宛ては人数分で数える。4人のグループに1回送れば4通です
- まとめられるものは1回にまとめる。1回の送信の中身が長くても、吹き出しが3つでも、1人宛てなら1通です
- 上限のエラーを拾う。上限を超えると、APIは「429 Too Many Requests」と「You have reached your monthly limit.」を返します。これを受け取ったらメールなど別の手段で知らせる作りにしておくと、黙って止まることがなくなります(Messaging APIリファレンスのステータスコードの項)
- 今月の使用数を、ときどき見る。Messaging APIには、今月送れる上限の目安と、今月使った数を返す窓口(GET /v2/bot/message/quota と /quota/consumption)があります。管理画面から送ったメッセージの数もここに含まれます
4番目だけは、上限に当たる前に入れておくことをすすめます。うちが2日気づかなかったのは、ここが無かったからです。
📌 まとめ
- LINE公式アカウントの無料プランは月200通まで。超えた分は送れず、スマホ側には何も出ない
- 通数は送った相手の人数で数える。グループ宛ては人数分減る。吹き出しをまとめても1人宛てなら1通
- 相手からの話しかけへの返事(reply)は数に入らない。ただし受け取ってから1分以内・1回だけ
- ライトプラン(月5,000円・税別)は5,000通。こちらも上限を超えては送れない
- うちは半月で200通を使い切った。原因は「返信案+送信報告の2通」と「グループの人数分」
- 有料にはせず、まとめて減らす+上限エラーのときはメールに切り替える形で直す。見込みは月115〜130通
LINEで通知を自動化するなら、「回数×人数」で月の通数を先に数え、上限エラーを受け取ったら別の手段で知らせる作りにしておく。この2つで、ある日いきなり静かになる事故は防げます。
LINEに届く名簿の通知の仕組みは、民泊の宿泊名簿をフォーム送信からお礼まで自動化した話に書いています。
よっしゃ、来月からは200通あったら余裕やな。
この記事を書いているあいだに、清掃チームへ何通送りました?
……数えてへん。




