どうも、とんマヨです。大阪で民泊を運営しながら、このブログを書いています。

阪神の佐藤輝明選手は、11月1日からポスティングの申請ができるようになります。メジャーの球団がいくら出すのかで持ちきりの冬に、わたしは宿の電気代の明細を1枚ずつ並べていました。

これから民泊を始める方がいちばん知りたいのは、宿を1軒回すと毎月いくら出ていくのか、だと思います。初めての冬を迎えるホストの方なら、暖房をつけっぱなしにされたら電気代がいくらになるのかも気になるところです。

うちの宿は、大阪にある築40年を超える木造の長屋で、広さは50㎡ほどです。1戸まるごと貸していて、去年の12月の終わりに開業しました。この記事では、会計帳簿に付けた開業からの実費を一覧にして、その中から冬の電気代が1泊あたりいくらだったのかを詳しく出します。暖房の置き方や毛布、ゲストへの案内は、そのあとに短くまとめます。

とんマヨ
とんマヨ

冬の電気代、怖いわ。暖房つけっぱなしで帰られたら、ワイ破産やで

ちめん太
ちめん太

帳簿に9か月分の実費があります。破産するかどうかは、並べてから決めましょう。

🧾 築古50㎡の民泊、9か月の実費一覧

まず、宿を回すのにかかったお金を全部並べます。期間は、会計帳簿がそろっている今年の1月から9月までの9か月です。そのあいだにゲストが泊まったのは208泊でした。

項目9か月の実額月平均年換算1泊あたり
電気
電気代の全額
107,267円11,919円143,023円516円
ガス24,877円2,764円33,169円120円
水道
2か月に1回の請求
8,173円908円10,897円39円
Wi-Fi
月額4,950円
44,550円4,950円59,400円214円
清掃費
清掃会社に実際に払った額
169,000円18,778円225,333円812円
管理委託料
管理会社への支払い(7月で終了)
207,900円23,100円277,200円1,000円
コインランドリー
リネンの洗濯
5,600円622円7,467円27円
ゴミ回収
月額6,600円
59,400円6,600円79,200円286円
消耗品・備品
開業直後の買い足し含む・物販用は除く
208,210円23,134円277,613円1,001円
修繕
設備の修理1回
30,000円3,333円40,000円144円
火災保険
年19,260円
14,445円1,605円19,260円69円
価格調整ツール
月額
31,950円3,550円42,600円154円
合計911,372円101,264円1,215,163円4,382円

※ 2026年1〜9月・208泊。会計帳簿(クラウド会計)の実額。Wi-Fiとゴミ回収は月額×9か月。清掃費は清掃した月で集計(9月分は10月に支払い)。物販(副業の輸出)用の買い物は除いた。家賃・OTAの手数料・宿泊税は含まない。年換算は月平均×12

月平均で約101,000円、1泊あたりにすると約4,400円が、家賃とは別に出ていっています。大きいのは消耗品・備品と管理委託料で、どちらも1泊あたり約1,000円です。消耗品・備品には、開業したばかりの1月と3月に家具や備品をまとめて買い足した分が入っています。管理委託料は開業のときから管理を頼んでいた会社への支払いで、7月で契約を終えたので、今は払っていません。

清掃費は1泊あたり約800円です。2月から5月は、ほとんどわたしが自分で掃除していたので、そのあいだの支払いはほぼありません。

清掃費は、ゲストから清掃料金として、宿泊料とは別にいただいています。9か月の清掃料金と、清掃会社に払った清掃費を月ごとに並べると、こうなります。

清掃した月回数ゲストからの清掃料金
OTAの手数料を引く前
清掃会社への清掃費
1月3回16,000円33,000円
2月1回8,000円0円
自分で掃除
3月6回48,000円0円
自分で掃除
4月1回8,000円0円
自分で掃除
5月4回32,000円8,000円
ほぼ自分で掃除
6月4回32,000円19,000円
7月5回33,000円21,000円
8月7回58,000円56,000円
9月4回35,000円32,000円
10月に支払い
合計35回270,000円169,000円
差+101,000円

9か月で見ると、清掃料金のほうが約10万円多く入っています。わたしが自分で掃除した月は、清掃料金がそのまま残ったからです。逆に1月は、開業直後に頼んだ清掃会社への支払いが清掃料金を上回りました。この会社とは早めに契約をやめています。

清掃業者さんに毎回お願いするようになった8月と9月は、清掃料金と清掃費がほぼ同じでした。清掃料金は1回8,000円を基本にしているので、清掃を外に頼むなら、清掃料金はほぼそのまま清掃費に回ると考えておくのが安全です。

電気代は、月平均で約11,900円、1泊あたり約500円でした。水道光熱費の中では、電気がいちばん大きく、ガスは月2,800円ほど、水道は月1,000円もかかっていません。

清掃費は清掃料金で賄えるので、宿泊料で回収したい実費は、清掃費を除いた月約82,000円(1泊あたり約3,600円)です。ここに家賃を足すと、損益分岐の目安が出ます。うちの宿の家賃はここでは書きませんが、仮に家賃が月10万円の場合で計算してみます。

仮に家賃10万円の場合月年
上の実費(家賃と清掃費を除く)約82,000円約99万円
家賃(仮)100,000円120万円
合計約182,000円約219万円

うちの宿と同じく月に約23泊入るとすると、宿泊料の手取りで1泊あたり約7,900円が、赤字にならない目安です。OTAの手数料が15%かかるなら、ゲストが払う宿泊料では1泊約9,300円になります。清掃料金は、これとは別にいただく前提です。この中には7月で終えた管理委託料(月約23,000円)も入っているので、管理を自分でするなら、そのぶん下がります。泊まる数が減れば、1泊あたりの目安は上がります。

この数字は大阪の宿のものです。冬の冷え込みが厳しい地域では、暖房の電気代がもっと上がるはずです。家賃、OTAの手数料(売上から先に引かれる分)、宿泊税は、この表に入れていません。

とんマヨ
とんマヨ

春は自分で掃除してたから、清掃料金がまるごと残ってたんか

ちめん太
ちめん太

その代わり、ゲストが帰るたびに、とんマヨさんが掃除に通っていました。

💡 その中の電気代を、10か月分並べた

一覧の中で、季節によっていちばん動くのが電気代です。ここからは電気代だけを取り出して見ていきます。

電気のメーターは家全体で1つです。暖房だけの電気代は分けられないので、季節ごとの請求額の差で見ます。関西電力の請求は毎月中旬にメーターを読むので、「2月の請求」は、だいたい1月中旬から2月中旬に使った分です。

請求月使った期間(目安)電気代
1月12月中旬〜1月中旬(開業前を含む)10,826円
2月1月中旬〜2月中旬16,651円
3月2月中旬〜3月中旬13,741円
4月3月中旬〜4月中旬7,729円
5月4月中旬〜5月中旬5,047円
6月5月中旬〜6月中旬6,104円
7月6月中旬〜7月中旬7,674円
8月7月中旬〜8月中旬24,861円
9月8月中旬〜9月中旬14,634円
10月9月中旬〜10月中旬7,102円

※ 関西電力の請求額。1〜9月は会計帳簿、10月はカードの利用明細から。ガス・水道は含まない

月の請求額でいちばん高かったのは、冬ではなく夏でした。7月中旬から8月中旬に使った分が24,861円で、冬のピーク(1月中旬から2月中旬の16,651円)より8,000円ほど高くなっています。

いちばん安かったのは、4月中旬から5月中旬の5,047円です。冷房も暖房もいらない時期は、5,000円から7,000円台に収まっていました。冬の請求額は、その2倍から3倍です。

とんマヨ
とんマヨ

冬より夏のほうが高いやん!冬の心配してる場合ちゃうかったんか

ちめん太
ちめん太

8月の請求は、7月の請求の3倍を超えています。

🌙 1泊あたりにすると、冬は約800円・春秋は約250円

月の請求額だけでは、ゲストがたくさん泊まった月が高く見えます。そこで、同じ期間にゲストが泊まった泊数で割りました。空いている日の冷蔵庫やWi-Fiの電気も入っているので、厳密な「1泊の電気代」ではなく、目安です。

使った期間(目安)泊まった数1泊あたり
12月中旬〜1月中旬6泊—
1月中旬〜2月中旬19泊876円
2月中旬〜3月中旬18泊763円
3月中旬〜4月中旬18泊429円
4月中旬〜5月中旬26泊194円
5月中旬〜6月中旬28泊218円
6月中旬〜7月中旬26泊295円
7月中旬〜8月中旬26泊956円
8月中旬〜9月中旬25泊585円
9月中旬〜10月中旬26泊273円

※ 電気代÷その期間にゲストが泊まった泊数。開業した月は準備期間の分が入るので割っていない

冬(1月中旬〜3月中旬)は1泊あたり763円〜876円、夏の暑い時期(7月中旬〜8月中旬)は956円でした。冬と夏は、ほぼ同じくらいです。

春と秋(4月中旬〜7月中旬、9月中旬〜10月中旬)は194円〜295円に収まっています。

春・秋をざっくり250円とすると、冬は1泊あたり500円〜600円ほど多くかかっていました。特区民泊のうちの宿は最低2泊なので、1組あたりにすると1,000円〜1,200円です。

開業した月の請求(12月中旬〜1月中旬)は、開業前の準備で家にいた日の分が入っているので、泊数で割っていません。

とんマヨ
とんマヨ

1泊600円か。缶コーヒー4本ぶんやな

ちめん太
ちめん太

それが冬のあいだ、泊まった日の数だけかかります。去年の冬は2か月で37泊でした。

🧮 冬の電気代を、宿泊料と清掃費のどちらに乗せるか

1泊あたり500円〜600円の差を、どこで回収するか。考えられるのは次の3つです。

1つめは、冬の宿泊料に乗せるやり方です。電気代は泊まった日の数だけかかるので、1泊ごとの宿泊料に乗せるのがいちばん筋が通ります。1泊600円上げれば、2泊で1,200円です。

2つめは、清掃費に乗せるやり方です。うちの宿は清掃費を宿泊料とは別にいただいていますが、清掃費は1回の予約に1回しかかかりません。去年の冬にあった1か月の長期滞在だと、電気代は30泊ぶんかかるのに、清掃費は1回です。泊まる日数が長い予約ほど、電気代を取りこぼします。

3つめは、乗せないやり方です。冬は旅行の閑散期で、値段を上げると予約そのものが減るかもしれません。

去年の冬、うちの宿は値段を安くしていました。レビューを集めるために安くしていたのと、単純な値付けのミスもありました。ただ、周りの宿はもっと入っていなかったので、安くしてでも売上を立てる戦略は、大きくは外していなかったと思います。入らなければ売上は0円で、家賃も払えません。

わたしは、今年の冬にどれにするかをまだ決めていません。決めるときは、上の1泊あたりの差額と、その月の値段を並べて決めるつもりです。値段の決め方そのものは、民泊の価格設定で失敗した話にも書いています。

とんマヨ
とんマヨ

ほな清掃費を倍にしたらええやん。1回で取り返せるで

ちめん太
ちめん太

30泊の予約で考えると、その倍でも足りません。

🤔 「電気代なんて、1泊数百円の話では」

ここまで書くと、「1泊500円の差なら、気にするほどではない」という声もあると思います。

春と秋に限れば、その通りです。うちの宿でも、春・秋の電気代は1泊200円台でした。この季節に電気代を削る理由は、あまりありません。

ただ、冬と夏は1泊700円台から900円台になります。最低2泊の宿なら1組1,500円から1,900円です。しかも冬は、ゲストが暖房を使うことを止められません。夏のエアコンと同じで、暖房を我慢してもらうのは体に関わります。夏の電気代の話は、夏の電気代節約には実はこれが一番効くに書きました。

削れないなら、値段で考えるしかありません。

とんマヨ
とんマヨ

ほな、ゲストに「暖房は20度まで」って書いとこか

ちめん太
ちめん太

その一文を読んで予約する方は、たぶん少ないです。

🔌 暖房はエアコン2部屋と、電気ストーブだけ

うちの宿の暖房は、エアコンと電気ストーブです。エアコンは全部の部屋にはなく、和箪笥のある部屋と、2階のベランダがある部屋の2部屋だけです。2階の押入れがある側の部屋にはウインドエアコンが付いていますが、冷房専用なので、冬は使えません。

そのぶん、補助の電気ストーブを2階の押入れに置いています。灯油やガスのストーブは置いていません。日本の暖房器具に慣れていないゲストに、灯油の補給や換気までお願いするのは難しいからです。

電気のものでも、使い方を間違えれば火事になります。製品評価技術基盤機構(NITE)は、電気ストーブを布団や洗濯物の近くで使うと発火するおそれがあること、就寝中は使わないことを、くり返し呼びかけています。寒い部屋で寝る人ほど、ストーブをベッドに寄せたくなります。

眠そうにヒーターをベッドへ寄せるとんマヨと、ヒーターを引き離すちめん太
寝る前にベッドへ寄せたくなるのが、いちばん危ない

もう1つ、うちで実際に起きたのが電気の容量です。キッチンでトースターと電気ケトルを同時に使ったら、延長コードの安全装置が働いて電気が落ちました。電気ストーブも消費電力が大きいので、延長コードにつながず、壁のコンセントに直接さす前提で置き場所を決めておくと安心です。

ゲストからも、「この家にヒーターはありますか?エアコンで暖房はできますか?」という質問が届いたことがあります。エアコンのない部屋があるなら、その部屋をどう暖めるかは、予約の前に聞かれる前提で用意しておくほうが楽です。

とんマヨ
とんマヨ

エアコン、全部の部屋に付けたらええんちゃう

ちめん太
ちめん太

1台つけるたびに、上の表の電気代も1台ぶん増えます。

🛏️ 毛布は各ベッドに1枚、ゲストには置き場所を送った

毛布は、夏のあいだは「設置しなくてよい」にしていました。冬は、各ベッドに毛布を1枚ずつ置き、残りは2階の押入れにしています。

押入れから毛布を抱えすぎてよろけるとんマヨと、ベッドの足元に毛布を1枚だけ置くちめん太
ベッドに1枚、残りは押入れ。場所はゲストに伝える

全部のベッドに2枚も3枚も重ねないのは、使われなかった毛布も、清掃のたびに畳み直したり、使ったか分からないものを洗ったりする手間がかかるからです。その代わり、残りの毛布がどこにあるかを、ゲストに先に伝えます。

大阪で急に冷え込んだ朝、滞在中のゲストに、Airbnbのメッセージで2通送りました。1通目は、2階の押入れに電気ストーブがあるので使ってください、という案内です。布団やカーテンから離すこと、外出するときと寝るときは消すことも添えました。2通目は、毛布も押入れにあるので必要な分だけ使ってください、という案内です。

これから冬の案内を送る方向けに、英語の文の例を置いておきます。うちで送った文そのままではなく、2通の中身を1通にまとめた形です。

英語の案内文の例

It has suddenly gotten cold in Osaka. There is an electric heater and extra blankets in the closet on the 2nd floor. Please feel free to use them as you need.
For safety, please keep the heater away from beds, futons and curtains, plug it directly into the wall outlet, and turn it off when you sleep or go out.

とんマヨ
とんマヨ

「寒くてごめんなさい」も入れとこか

ちめん太
ちめん太

気温を下げたのは、とんマヨさんですか。

🧹 清掃のチェックリストを冬の文にした

冬のあいだずっと同じ状態でゲストを迎えるために、清掃のときに見てもらうチェックリストの寝具の項目を書き換えました。

時期チェックリストの寝具の項目
夏(これまで)掛け布団を各ベッドに。毛布は設置しなくてよい
冬(今回から)掛け布団と毛布を各ベッドに1枚ずつ。毛布は必ず設置。残りは2階の押入れ

次の清掃で押入れから電気ストーブを出しておいてもらうことは、清掃業者さんにLINEで伝えました。春になったら、チェックリストは夏の文に戻します。

とんマヨ
とんマヨ

チェックリストに書いたし、これで春まで完璧や

ちめん太
ちめん太

春に戻すことも、どこかに書いておきましたか。

📌 まとめ

  • 大阪の築古50㎡の宿で、家賃を除いた実費は月平均約101,000円・1泊あたり約4,400円。大きいのは消耗品・備品と管理委託料(どちらも1泊約1,000円)。清掃費は1泊約800円で、ゲストからいただく清掃料金で賄えている
  • 清掃費を除いた実費は月約82,000円。仮に家賃10万円なら月約182,000円で、月23泊なら宿泊料の手取り1泊約7,900円が損益分岐の目安(手数料15%なら払う額で約9,300円・清掃料金は別)
  • 電気代の月のピークは夏の24,861円。冬のピークは16,651円、春・秋は5,000円〜7,000円台
  • 泊数で割ると、冬は1泊あたり763円〜876円、春・秋は194円〜295円。冬は1泊500円〜600円ほど多く、最低2泊なら1組1,000円〜1,200円
  • 電気代は泊まった日の数だけかかるので、乗せるなら清掃費より宿泊料のほうが筋が通る。乗せないという選択もある
  • 大阪の数字なので、寒い地域では暖房の電気代はもっと上がる

民泊の経費は、月の合計より「1泊あたり」で並べると、値段を決めるときに使えます。うちの宿の電気代は、冬に春・秋より1泊500円〜600円多くかかっていました。

とんマヨ
とんマヨ

ほな、うちの家の毛布も出しとこ

ちめん太
ちめん太

宿の毛布の枚数は、数えましたか。

家で洗える2枚合わせの毛布は、楽天でも探せます。

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※ 電気ストーブの注意点は、製品評価技術基盤機構(NITE)の暖房器具の事故に関する注意喚起をもとにしています。お使いの暖房器具の取扱説明書もあわせて確認してください。