とんマヨ
とんマヨ

ちめん太、ええこと思いついたで。世界中のOTA全部に登録したら、予約も8倍になるやろ

ちめん太
ちめん太

うちの在庫、1軒ですよ。8倍になるのは予約やなくてダブルブッキングのリスクです

とんマヨ
とんマヨ

ほな何で選んだらええねん。手数料の安い順か?

ちめん太
ちめん太

それが今日の本題です。結論、「安さ」やなくて「届く国」で選びます

こんにちは、とんまよです。大阪で一棟貸しの民泊をやってます。

先日、大阪での清掃ボランティア——民泊ホストが集まって月1で街を掃除するイベント——に参加してきました。ゴミ拾いしながらホスト同士で話すんですが、そこで分かったことがひとつ。ほぼ全員、集客に悩んでた。「最近予約鈍いよね」「閲覧数落ちてない?」——どの口からも同じ話。もちろんワイも例外やない。

帰り道に考えた対策が3つ。①価格を下げる ②ランニングコストを削る(清掃の自主化とか) ③Airbnb・Booking.com以外のOTAにも載せる。①②はすぐやるとして、問題は③や。OTA(予約サイト)って、調べだすと山ほどある。どれに載せたら、誰に届くんか。

正直に白状すると、調べ始める前のワイの予想は「アジアに強くて手数料も安いらしいAgodaが本命やろ」でした。この予想がどうなったかも含めて、調べた結果を全部書きます。

前提:インバウンドの9割は「2強」経由で来てる

まず現実から。訪日外国人のうち、OTA経由で宿を予約した人は全体の44.9%(令和6年度)。ほんでそのOTAの中身が強烈で——

OTA訪日客の予約シェア
Booking.com65.6%
Airbnb23.9%
Expediaグループ6.5%

Booking.comとAirbnbの2強で約9割。ワイらが今載せてる2サイトは、間違いなく主戦場ではある。せやけど、ここで終わったら「みんなと同じ土俵で殴り合う」だけや。

大事なんは国別の傾向で——欧米豪はBooking.com、東アジア・東南アジアはAgoda、中国はTrip.com。「2強に載せてる=全世界に届いてる」やないんです。アジアの客には、別の入口がある。

とんマヨ
とんマヨ

9割が2強経由なんやったら、その2つに載せてるワイ、ほぼ勝ち組やん

ちめん太
ちめん太

その2強の中で閲覧数がダダ下がりやから、今この記事を書いてるんですよね

とんマヨ
とんマヨ

言うな

7つのOTAを一覧比較:どこの国の会社で、どの国に届くか

調べた結果を一覧にします。手数料は「ホスト負担」ベース。「運営会社の国」も入れました——どの国の会社かを知っとくと、そのOTAがどの市場に強いか、だいたい察しがつくからです。

OTA運営会社の国手数料強い市場民泊掲載
Airbnb🇺🇸 米国15.5%(単一手数料※)欧米・体験重視・一棟貸し
Booking.com🇳🇱 オランダ(米Booking Holdings傘下)15%欧州中心に全世界
Agoda🇸🇬 シンガポール(同じくBooking Holdings傘下)12%(国内予約9%)韓国・台湾・東南アジア◎ 登録無料
Trip.com🇨🇳 中国・上海15%中国(WeChat Pay/Alipay対応)◎ 掲載無料
Vrbo🇺🇸 米国(Expediaグループ)予約毎5% or 年額$499欧米ファミリー・一棟貸し特化
楽天トラベル🇯🇵 日本—(直接掲載は旅館業のみ)日本国内客△ Rakuten Oyado経由なら特区民泊OK(3%)
じゃらん🇯🇵 日本(リクルート)3%程度日本国内客△ 実質旅館業中心

※Airbnbは従来「ホスト約3%+ゲスト約14〜16%」の分割やったのが、PMS・チャネルマネージャー連携ホストから順次「ホストが全額15.5%負担」の単一モデルに移行中です。

お金の流れで比べる:決済方式と入金サイクル

手数料の次に大事なのが「いつ、どうやってお金が入るか」。ここ、資金繰りに直結するのに比較記事で抜けがちなんで、まとめを表にしました。

OTA決済方式入金タイミング
Airbnbサイト事前決済チェックインから24時間後に送金処理(最速級)
Booking.comサイト決済 or 現地決済を選択可週次(水曜までのチェックアウト分を木曜入金)
Agodaサイト事前決済(ノーショーに強い)チェックアウト後、宿側から請求→10営業日以内
Trip.comサイト事前決済公開情報が薄い。登録時に要確認
Vrbo(Expedia系)サイト事前決済チェックアウト後、宿側から請求→約2週間
Rakuten Oyadoサイト事前決済月末締め→翌月末入金
じゃらん現地決済中心月2回(1〜15日予約分→当月末、16日〜月末分→翌月15日)

こうして見ると、事前決済で手数料も安いAgoda、やっぱりスペックは優等生なんですよね。事前決済はゲストが予約時に払い終わってるんで、ノーショー(無断キャンセル)でお金を取りっぱぐれるリスクが低い。一方の現地決済中心のじゃらんは、来てくれな1円にもならん。

あと地味な注意点として、国内勢は入金が月締めサイクルなんで、宿泊から入金まで最大1ヶ月半ほど空く。Airbnbのチェックイン翌日入金に慣れとると、資金繰りの感覚が狂うんで要注意や。

ほな1個ずつ深掘りします。

Agoda:アジアの伸びてる客層に届く——はずやった

シンガポール拠点、Booking.comと同じ米Booking Holdings傘下のOTA。韓国・台湾・東南アジアのゲストに強い。手数料は12%(国内予約なら9%)と2強より安く、登録無料・事前決済でノーショーリスクも低い。

今の訪日市場で伸びてるのは韓国(+21.7%)・台湾(+19.7%)。さっきの「お金の流れ」の表でも事前決済の優等生。手数料は最安級。スペックだけ見たら、伸びてる客層への入口として完璧——ワイが「本命」と予想したのもこれが理由です。せやけど。

とんマヨ
とんマヨ

なあちめん太、ホスト仲間から「Agodaはやめとけ」ってよう聞くねんけど……「Booking.comに載せてたら、登録してへんのにAgodaにも載ってた」とか。怪談か?

ちめん太
ちめん太

都市伝説っぽい話ですね。裏取りしましょう。……(10分後)……とんまよ、これ都市伝説やなくて事実です

裏取りの結果、ゾッとする事実が3つ出てきました。

事実①:Booking.comに載せてると、Agodaに「勝手に」掲載されてることがある。Booking.comの空室枠が提携網経由でAgodaに転載される構造があり、直接契約してないホストの宿が売られるケースが報告されてる。2社が同じBooking Holdings傘下というのが構造的な背景や。

事実②:その「経由予約」は、ゲストと直接連絡が取れない。経由予約のゲスト電話番号が全部同じダミー番号になっとって、電話しても繋がらない。チェックイン案内も送られへん。

事実③:大手ホテルですら被害に遭ってた。「予約したのに部屋がない」「表示料金が違う」「勝手にキャンセル」——昨年、星野リゾートやアパホテルまで巻き込んだトラブルとして報道された。

誤解せんといてほしいのは、Agodaで普通に予約して普通に泊まってる人も大勢おるということ。問題は「直接契約してない空室枠の転売」が混ざる構造で、ホスト側から見ると「知らんとこで売られて、連絡取れんゲストが玄関に立ってる」リスクになる。ついでに言うと、さっきの表のとおり入金も「宿側から請求して10営業日」の請求制で、優等生に見えた顔が段々怪しくなってくる。

とんマヨ
とんマヨ

ま、まあでもそれ、1年くらい前の話やろ? 今はもう改善されてるんちゃうの?(本命であってくれ……)

ちめん太
ちめん太

ええ質問です。願望が漏れてますけど、その後の経過も追いましょう

経過はこうです。騒動を受けて観光庁がAgodaに業務改善要請を出し、Agoda側もトラブル原因の事業者の取扱い停止・AI事前監視・補償オプション導入などの改善策を発表。CEOも「日本は最重要市場のひとつ」と声明を出しました。動きはある。せやけど、その後も被害報告は続いてるのが実情で、「完全に収束した」とは言い切れん段階です。改善の途中、というのがフェアな見方やと思う。

ワイの結論:Agodaへの直接登録は最後でええ。それより先に、自分の宿が既にAgodaに(勝手に)載ってないか検索して確認する方が先や。改善が本物かどうか、もう半年〜1年は様子を見てから決めても遅うない。本命予想、開始10分で陥落です。

Trip.com:中国14億人への唯一の入口

中国・上海のTrip.com Group運営。中国最大のOTAで、訪日中国人の約半数が利用とされる。中国の客を獲りたいなら、実質ここしか入口がない。

強みは決済や。WeChat Pay・Alipayという中国の標準決済に対応してるから、中国人ゲストは普段の買い物と同じ感覚で予約できる。クレカ文化が違う国の客には、これがデカい。掲載は無料、手数料15%は2強と同水準。

「いや中国客、今めっちゃ減ってるやん」——その通りで、4月の訪日中国人は前年比マイナス56.8%(詳しくは先月の観光リポートで)。せやからこれは今すぐ稼ぐ枠やなくて、回復したとき先頭に並んどくための仕込み枠。掲載無料やから、並んどくコストはゼロです。

とんマヨ
とんマヨ

待てよ、中国の客が来たら中国語どうすんねん。ワイ「謝謝」しか知らんで

ちめん太
ちめん太

メッセージの翻訳はAI相棒の仕事です。とんまよは謝謝だけ言うてたら大丈夫です

Vrbo:一棟貸しホストの隠し玉

米国生まれ・Expediaグループの「一棟貸し専門」OTA。ホテルも個室も載ってない、家まるごと専門サイトです。利用者は欧米のファミリー・グループ層が中心で、「家族でゆったり長期滞在」の文化圏に直結しとる。

日本での知名度は低い。せやけど逆に言うと、日本の競合ホストもまだ少ない。うちみたいな最大7名の一棟貸しなら、「Vrboで日本の家を探してる欧米ファミリー」に対して、ライバル少なめの棚に並べることになる。

料金体系がおもろくて、予約毎5%か、年額499ドルの定額か選べる。手数料5%は今回調べた海外OTAで最安。稼働が乗ってきたら定額に切り替えると実質もっと下がる設計や。欧米ゲストは長期・高単価になりやすいから、1組獲れたらデカい。

もうひとつ追い風がある。うちで使うてる価格自動化ツールPriceLabsは、Airbnb・Booking.com・Vrboと直接連携できる。つまりVrboを足しても、料金調整の手間は今とほぼ変わらん。Trip.comやAgodaには直接連携がなく、料金の自動化はサイトコントローラー経由になるんで、ここでもVrboは「足しやすい」んです。

国内勢:じゃらん・楽天という「閑散期の保険」

インバウンドの波が引く梅雨や冬、頼りになるのは日本人客や。国内のオンライン宿泊予約はじゃらん・楽天の2強で6割超を占める。

じゃらん(リクルート運営)は手数料3%程度と安い。国内の家族旅行・週末旅の定番サイトで、関西圏の国内客を拾うならここ。ただし民泊タイプの掲載は実質ハードル高めなんで、要問い合わせや。

ほんで盲点やったのが楽天。実は楽天トラベルには、民泊新法・特区民泊の施設は直接掲載できません(旅館業の施設のみ)。「ほな楽天は無理か」と思いきや、抜け道が公式に用意されとる。それがRakuten Oyado(旧Vacation STAY)です。

Rakuten Oyadoは楽天グループの民泊プラットフォームで、民泊新法と同時の2018年に始まり、2024年末に改称登録すると楽天トラベルや提携サイトに自動配信される仕組みで、特区民泊もOK。掲載無料・ホスト手数料3%。「楽天トラベルの棚に民泊を並べるための公式ルート」です。ワイも調べてて初めて知った。

「そんなに増やしたら管理どうすんねん」問題

ここまで読んで、「いやいや、そんなにOTA増やしたら管理が大変やし、ダブルブッキングのリスクがどんどん上がりますやん?!」という声が聞こえてきそうです。はい、完全にその通り。これが多OTA化の代償で、先に対策を知っとかんと事故ります。

ダブルブッキング——同じ日付に複数サイトから予約が入る事故——をやらかすと、ゲストの旅行を破壊して、レビューも信頼も吹き飛ぶ。民泊で一番やったらアカンやつです。対策はレベル別にこう。

  • 2〜3サイトまで:各OTAのカレンダーをiCal連携で同期(無料)。ただし反映に数時間のタイムラグがあるんで、繁忙期は危ない
  • 本格運用=サイトコントローラー:予約を一元管理して、片方で予約が入った瞬間に他サイトの同日程を自動で閉じるシステム。民泊系の定番はBeds24(初期費用0円・一棟貸しタイプ月3,960円〜・接続OTA数に応じて加算・PMSと予約エンジン込み。じゃらん・楽天トラベル・一休・Yahoo!トラベルとも直接つながる)。国内OTA中心ならねっぱん!++(国内導入数No.1やが初期費用55,000円・5室以下で月5,500円、PMSは別料金)

うちみたいな一棟貸し1軒なら、月4千円弱のBeds24が現実的なラインや。メッセージ対応・料金調整・レビュー返信もサイトの数だけ増えるんで、「3サイト目を足すときがサイトコントローラーの導入タイミング」と覚えとくとええです。

料金の自動調整ツール(PriceLabs等)を使うてる人は、もう一個チェックポイントがある。直接連携できるのはAirbnb・Booking.com・Vrboあたりまでで、Agoda・Trip.com・国内勢の料金自動化はサイトコントローラー経由か手動になる。「OTAを増やす=料金管理の設計も変わる」とセットで考えとくと、後で泣かんで済みます。

ほんで気になるお値段の話。PriceLabsの料金は1物件(リスティング)あたり月額制で、日本は1棟あたり月9.99ドル(約1,500円)。注意点は、OTAに直接接続するほど接続数=課金対象が増えていくこと。せやから複数OTA時代の賢い構成は——

構成仕組み月額の目安(1棟・7OTA想定)
バラバラ接続PriceLabsを各OTAに直接接続+残りは手動・iCal同期接続数×約1,500円+手動管理の手間(ダブルブッキングリスク残り)
Beds24ハブ化(推し)PriceLabs→Beds24→全OTAに一括配信。Beds24とPriceLabsは連携可1棟・3OTAまでなら Beds24 約4,580円+PriceLabs 1接続分 約1,500円=約6,000円。接続OTAを増やすとチャネル数に応じて加算(正確な額は見積もり制

注意してほしいのは、Beds24の料金は「接続するOTAの数」に応じて増える体系やということ(基本料金の安さだけ見て「全OTA回し放題」と勘違いしたらアカン。ワイも最初しかけた)。それでも、まずAirbnb・Booking.comに新規1サイトを足した3OTA体制なら月6,000円ほど。7OTAまで広げてもチャネル追加分が数百円単位で乗っていくイメージで、数千円台の世界です。1〜2泊埋まれば回収できる金額。サイトコントローラーを「コスト増」やなくて「PriceLabsの接続を1本にまとめて、ダブルブッキングも防ぐ装置」と考えると、急に安く見えてくる。

「ほな、サイトコントローラー入れたらPriceLabsは解約してええの?」——これも声が聞こえてきそうなんで答えとくと、2つは役割が別もんです。サイトコントローラーは在庫と予約を同期する「手足」、PriceLabsは需要に合わせて毎日の価格を決める「頭脳」。Beds24に価格を流し込む脳みそがおらんかったら、結局自分で毎日値付けすることになる。せやから正解は「解約」やなくて「PriceLabs→サイコン→全OTA、の一本化で接続数を減らして安く使う」です。

結論:うちはこの順番で行く

冒頭の予想は「Agoda本命」でした。調べた結果、その本命が最後尾に沈んで、最終結論はこうなりました。

  1. Trip.com——中国回復への仕込み。掲載無料で先頭に並んどく
  2. Vrbo——欧米ファミリー×一棟貸しの相性が抜群。競合も少ない棚
  3. じゃらん——閑散期を国内客で埋める保険(楽天はRakuten Oyado経由も検討)
  4. Agoda——様子見。まず「勝手に載ってないか」の確認が先

ほんで、順位より大事な判断軸をひとつ。手数料うんぬんの前に、まず予約を埋めること。これが最優先です。手数料15%を渋って空室のまま寝かせるのが、一番デカい損や。15%取られても、85%は入ってくる。空室は100%入ってこん。せやから「手数料が安いか」やなくて、「うちの物件に合う客がおる国に、ちゃんとした形で届くか」で選ぶ。客層がハマれば15%でも安いし、届き方が不健全(勝手に転載・連絡不能)なら、どんなに強い市場でも後回しでええ。

登録を進めたら、結果(何ヶ月でどの国の客から予約が入ったか)は数字が出てからまた記事にします。同じく集客に悩んでるホスト仲間は続報を待っといてください。

とんマヨ
とんマヨ

よっしゃ、ほなTrip.com・Vrbo・じゃらん、今夜中に全部登録や!世界中から客呼ぶで〜

ちめん太
ちめん太

話聞いてました? 一気に増やしたらダブルブッキングまっしぐらですよ。まず1個ずつです

とんマヨ
とんマヨ

ほな今夜は1個だけにしとくわ。……ところで登録作業って誰がやるん?

ちめん太
ちめん太

ワイとAI相棒です。知ってました

とんマヨ
とんマヨ

ほな登録作業は任せるとして……ワイの仕事は?

ちめん太
ちめん太

祈ることです

九谷焼 招き猫 置物

ほな、また。